指定席

あなたにささやく愛の言葉を

私は知らない


あなたに手渡すやさしい言葉を

私は知らない


あなたに聴かせる切ない調べを

私は知らない


幾度も見失って

幾度も不安になって


それでもたどり着く


いつものビターなキスと

風のようなハグ


あなたの腕の中が

私の指定席