雨待ち坂

風の接ぎ穂

空の途中

街のつなぎ目


最初の一粒を受け入れる場所


射抜かれた今日はすでに

夕焼けにとかされた


抱えきれない思いはすぐに

夜へ昇華する


渇いたときをぬぐい去る風を

ここで待ち続けている


乾いた風を包み込む雲を

ここで待ち続けている