シャララと鳴ってむかしむかしあるところに音楽の大好きな少女がおりました歌うことより奏でることより耳をかたむけるのが何よりお気に入りの時間だったのですある日少女は旅の青年から鈴を譲り受けました鈴は青年の歌声と共にこの星の街という街でたくさんの人々を笑顔にしてきたのでしたずっとずっと長い間少女は鈴を大切にしました使いこまれて少し褪せて手にとればシャララと鳴ってみんな笑顔になりました幾度も波が寄せては返し幾度も月が欠けては満ちて幾度も雨が上がりましたすっかり大人になった少女は旅する歌姫に鈴を託すことにしましたこの星の街という街が夢と歌声とたくさんの笑顔でいっぱいになるようにシャララと鳴って幸せがあふれるようにむかしむかしのお話そしてこれからずっと先のお話...03Nov2016MUSIC
歌姫その奏では種に宿り遠くまで流れてだれも知らない花が咲く香りにそっと体をゆだね頬杖ついて涙を流すあの頃の渇いた夢をくちびるにのせささやかな日常を歌い続ける変わり続ける未来すらも 何も変わらない過去さえも歌の中に奏での中にそして祈りの中に27Jul2013MUSIC