花束をきみにひまわりの花束を重そうにだきしめてうんとうなずいた 綺麗な涙をこぼしてたね約束が置き去りにされて夏が僕らを忘れてもきっと言おうふたりでずっと過ごそうといつか会うことがかなうならきっと伝えようもう一度会えるならきみに29Jul2013ふたり切ない気持ち
月を掬う袂の露に思いも乱れ見下ろす月がゆらりと揺れるあわれ掬われその手のうちに風の音鳴いてぐるりと囲む袂の露もいつかは消えて見下ろす月を幾度も掬うやがて囚われその手のうちに光も乱れおぼろに霞む28Jul2013切ない気持ち
歌姫その奏では種に宿り遠くまで流れてだれも知らない花が咲く香りにそっと体をゆだね頬杖ついて涙を流すあの頃の渇いた夢をくちびるにのせささやかな日常を歌い続ける変わり続ける未来すらも 何も変わらない過去さえも歌の中に奏での中にそして祈りの中に27Jul2013MUSIC
まどろみ雨を奏でる羽音が樹々を揺らす午後水に包まれながら遠い記憶をさがすわたしのどこかにあるはずのわたしのどこかにしまったはずの生まれたての遠い記憶をさがす雨を唄う羽音が樹々を震わせる午後水にとけながらわたしの始まりを探すため息のように眠るまだ見ぬ記憶を探す26Jul2013夢
人間だから散らしては組み合わせ組み合わせては崩してく崩しては後悔し何かを悟った気になって新しいあやまちに堕ちていく人間だから失っては新しい孤独に浮遊する人間だから失っても新しい孤独を泳いでく25Jul2013そんなものでできてる
雨待ち坂風の接ぎ穂空の途中街のつなぎ目最初の一粒を受け入れる場所射抜かれた今日はすでに夕焼けにとかされた抱えきれない思いはすぐに夜へ昇華する渇いたときをぬぐい去る風をここで待ち続けている乾いた風を包み込む雲をここで待ち続けている24Jul2013夢